印鑑、ハンコ

 

象牙印鑑について


ワシントン条約

現在、象が国際取引によって絶滅のおそれが生じている種に指定されワシントン条約により象牙・象牙製品の全面輸入禁止となっています。ワシントン条約とは、絶滅のおそれのある野生生物の国際取引(海外からの持ち帰りも含みます)について、過度な国際取引から種を保護するため、採取・捕獲を国際条約により規制しているもので、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」として、1975年に発行し日本は1980年に批准しました。2008年時点で169ヵ国が加盟しています。


象牙と日本

象牙は昔から日本の伝統的な文化としてかかわりの深い物でした。印鑑以外にも楽器や麻雀のパイ等にも使用されており、私たち日本人にとって守るべき文化の一部であると言えるでしょう。

しかしその一方で象牙輸出国では高値で取引きされる象牙を求めて、野生のアフリカ象を乱獲が横行しました。上記のワシントン条約が発効された後も密猟が絶える事はなく、アフリカ象は減少していく一方でした。象牙の輸入国である日本にとってこの様な出来事は非常に悲しい事であり、自然環境の保護と日本の伝統文化を継続させるという意味では無関心ではいらせません。

近年は、ワシントン条約による規制や保護が厳しく、アフリカ象は確実に増加の傾向にあります。また自然死した象の牙(象牙)が行き場なく放置されていた事もあり、第10回ワシントン条約締約国会議で協議された結果、平成11年3月18日以降、ナミビア・ボツワナ・ジンバブエの3ヶ国より日本への輸入が試験的に(一回限りではありますが)認められましたが、一方で無制限に貿易が再開されると錯覚した密猟者がアフリカ各地で活動を活発化し、混乱が生じたことから再開の目処は立たなくなりました。そのことから、部分的な象牙の解禁については賛否両論が起き再び乱獲が起きるのでは等の意見もありましたが、その一方で野生の象を保護していくためには資金が必要であり、当事国がその資金を得るためには限られた範囲内での商業輸出は必要不可欠なのだそうです。

象を守るために、象を輸出しなければならないというのは、皮肉なものです。

現在の象牙商品

上記のような理由から象牙が輸入輸出禁止となった今、日本国内で流通している象牙は、ワシントン条約に指定される以前に輸入された象牙、および一部規制緩和時に輸入された象牙のみとなっています。ワシントン条約制定までの象牙の輸出量は年平均270 トン以上とも言われており、たくさんの象牙が採取されては、輸出するというのが絶え間なく行われていたこともあり、今もなお、その時の在庫が残っていると考えられます。

 

その在庫が無くなれば、いずれ、象牙の印鑑は流通しなくなっていくはずです。しかし実際は、希少価値が高まれば高まるほど、高い金を出してでも欲しがるのが人間です。そのため需要がある限り、金欲しさに危険を冒しても、象牙を採取して輸出する、現地の密猟者が後を絶たないのが現状です。1940年代にはアフリカに最大500万頭いたゾウは現在までに約10分の1の40万-60万頭に減少しおり、毎年2万頭のゾウが密猟者に殺されているといいます。確かに象牙で作られた印鑑は質がよく、美しいですが、購入の前に少しだけこういった問題に目を向けてみてもいいのではないでしょうか?

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2018/3/2 更新